刑事事件で逮捕されたり警察から呼び出しを受けたりした際,弁護士へご相談ください

捜査を受けた直後の相談

 刑事事件で逮捕されたり,警察から呼び出しを受けたりした場合,迅速に弁護士への相談を検討すべきです。
 実際,ご相談いただく方の多くは,逮捕された直後,もしくは警察から呼び出しを受けた時や取調べを受けた直後にご相談いただいています。

身柄事件・在宅事件いずれの場合も相談を承ります

 私(漆原)の場合,身柄事件のご相談ももちろん受けますが,在宅事件のご相談を受けることも多いです。
 迷惑防止条例違反にあたる痴漢や盗撮,あるいは交通事故の場合には,在宅事件になることが多い印象です。
 当初は逮捕されたものの,その後に弁護士が介入して,勾留請求却下の意見書提出や準抗告を申し立てをすることで,釈放されて在宅事件に切り替わることもあります。

在宅事件とは

 在宅事件とは,被疑者の身柄を拘束せずに事件処理が進められる事件のことです。
 被疑者が逃亡したり証拠隠滅するおそれがない場合にとられる手法で,被疑者は日常生活を送りながら捜査や裁判などに対応することになります。
 逆に,強制わいせつ罪以上の重大な犯罪においては,高確率で身柄事件となっています。
 また,そこまで重大な犯罪ではなかったとしても,否認している場合にも,身柄事件になることが多い印象です。

身柄事件とは

 身柄事件とは,被疑者の身柄を逮捕・勾留した状態で,捜査が進められる事件のことです。
 被疑者は自由に外出できず,警察などによる取り調べを受けることになります。逮捕後は最大72時間身柄が拘束され,この間は原則家族との面会もできません。
 さらに勾留が決まった場合には,さらに最大20日間まで拘束が長引くことが一般的です。

接見の際には丁寧な説明とヒアリングをいたします

 逮捕されてしまった刑事事件においては,基本的にご家族の方からご連絡をいただきます。旦那様や奥様,ご子息や親御さんなど,さまざまなパターンがございます。
 なるべく迅速に接見へ伺い,事件当時のご状況など,いわゆる5W1Hを丁寧に伺います。そして,詳しい事実や経緯ををしっかり伺うことを心がけています。

まずは身柄拘束の解放を目指します

 ご依頼者にとって,身柄が拘束されている状態は大きなストレスであり,お仕事がある人にとっては社会的ダメージも計り知れません。
 まずは身柄解放を目指し,釈放ができそうかどうか,在宅事件への切り替えができるかどうかを検討いたします。
 可能性がある場合には,証拠隠滅や逃亡のおそれがないことを主張するための事情を伺い,それを踏まえて被疑者ご本人に誓約書を書いてもらいします。
 また身元引受人を探して,ご状況を説明しつつ,身元引受書等の必要書類の準備といったサポートを一緒に行います。
 もしも在宅事件への切り替えが望めない場合には,連日の集中的な取調べとなりますので,こまめに取調べ状況を確認して,丁寧にアドバイスをさせていただきます。
 「何を話すべきか」「何を話すべきではないのか」といった点まで,細やかにアドバイスをさせていただきます。

ご家族が逮捕された場合は迅速に弁護士へご相談ください

 もしもご家族が逮捕されてしまった場合には,迅速に弁護士へ相談し,その後の行動については弁護士の指示をお待ちいただくことが理想的です。
 家族が故意でないとしても不必要なことをしてしまうことによって,証拠隠滅を疑われたり,釈放のための弁護が難しくなったりすることもあります。
 逮捕直後においてはご家族でも原則面会ができないため,まずはプロにお任せください。

逮捕されたら「してはいけないこと」と「すべきこと」

 もしも逮捕されてしまった場合,取調べにおいて嘘をつくことだけはしないでください。嘘には矛盾が生じますので,ほぼ必ず嘘がばれます。
 仮に嘘をついていたことが捜査機関にばれてしまうと,身柄解放ができなくなったり,有罪の際の量刑に不利に働いたりすることがあります。
 黙秘は認められた権利であるため問題ありませんが,嘘をつくことにデメリットはあってもメリットはありません。
 理想としては,事実を正直に説明し,逃亡・証拠隠滅のおそれがないことを伝えることでしょう。家族や職場があり,身体拘束による社会的ダメージがあることも伝えると良いかもしれません。
 また発見されていない証拠について説明し,捜査に協力することで,結果的に釈放の観点で有利になることも少なくありません。
 逆に証拠を知っているのに話さない場合には,証拠隠滅を疑われるリスクがありますから,釈放の観点で不利に働きます。

ご依頼者様との信頼関係構築に努めています

 刑事事件に限らず,弁護士として依頼者様の話を親身に伺い,信頼関係を築くことは何よりも重要なことといえます。
 特に初期段階の接見や面談においては,事件に直接関係なさそうなことであっても,しっかりとお話を伺います。
 リラックスしていろいろなお話をしていただくことにより,信頼関係の構築を目指し,また,最初は直接事件には関係ないと思われたことでも,後々役立つこともあります。
 接見や面談は尋問をするわけではありませんから,安心して身構えずお話いただきたいです。

信頼関係の構築がスムーズな釈放につながった事例

相談時のご状況

 ご依頼者様は強制わいせつ罪で逮捕されており,当初より被疑事実について否認をしておりました。
 しかし話をじっくりと伺う中で,弁護士としても被疑事実が確かである可能性を感じていました。
 ただご依頼者様を信用せずに,真っ向から否定をしてしまうことは,信頼関係を築けないと思い,弁解についてまずは否定せず,しっかりと耳を傾けました。

アプローチ

 ご依頼者様の弁解を検察官に伝え,起訴の可能性について見解を伺ったところ,その弁解を前提としても起訴される可能性が極めて高いという事実がわかりました。
 ご依頼者様に危機的状況である旨を伝えると,事実を認めていただくことができました。

結果

 警察の取調べに対しても誠実にご対応いただけたようで,起訴後はすぐに保釈が認められました。否認のまま起訴されていれば,保釈も認められず,裁判でも不利な立場に立たされたかと思います。
 いきなり威圧的な態度で説教などをするわけではなく,まずはご依頼者様の気持ちを受容することで,このような結果につながったのだと思います。

刑事事件に関心を寄せたきっかけ

 中学・高校時代は理科系の部活に所属しており,最初から文系である法学に強い関心を寄せているわけではありませんでした。
 しかし検察官をテーマにしたドラマや,実際の痴漢事件をモチーフにした映画を見て,刑事事件に関心を寄せました。
 きっかけはただの憧れや関心でしたが,大学では法学部に入学し,法曹界入りを目指すようになりました。

チャレンジ精神で大阪に飛び込みました

 小学校は横浜,中学・高校は逗子と,私自身は神奈川県の育ちですが,現在はチャレンジ精神で大阪に身を置いています。
 大学は北海道大学なので,高校卒業の時点でチャレンジ精神で遠方に行っていました。
 実際に大阪で弁護士として働いていて思うことが,大阪には伝説的な刑事事件の弁護士が非常に多いです。そういった点も,非常に刺激になっています。

「聞くは一瞬の恥,聞かぬは一生の恥」は刑事事件にも通ずるかもしれません

 「刑事弁護は時間との戦い」というのは,刑事事件について調べた方なら誰でも見たことがある表現かもしれません。
 実際,刑事事件においては,初動対応が非常に重要です。
 逮捕された方が弁護士からのアドバイスもなく,ご自分だけで取調べの対応をしてしまうと,後から弁護士が介入しても修正できなくなることもあるのです。
 例えば自白調書をとられて,ご本人がそれに署名押印してしまったりした場合,それを覆すことは困難を極めるうえ,覆せたとしてもその他の発言の信用性を疑われます。
 特に無実なのに罪を認めて自白調書を取られてしまった場合は,最悪といっても良いかもしれません。調書とは,最も有力な証拠のひとつであるため,覆すのが極めて難しいのです。
 中々話す機会がない弁護士への相談は,躊躇してしまうかもしれませんが,「聞くは一瞬の恥,聞かぬは一生の恥」です。勇気を出して,弁護士を頼ってみてください。

初回の相談料は基本的に無料ですし無理に依頼を迫ることはありません

 弁護士への相談を躊躇してしまう理由のひとつは,弁護士費用ではないでしょうか。
 当事務所では,費用について初回の相談料はいただいていないことが多いです。もしも費用が発生する場合には,事前にその旨をしっかりと説明いたします。
 また相談したからといって,必ずご依頼いただく必要もありません。弁護士が必要でありご依頼をいただけた場合にのみ,迅速に対応をさせていただきます。
 しかし弁護士の介入が不要であったり,ご自身で対応いただいたりすることで解決しそうな場合においては,その旨を説明させていただきます。(弁護士・漆原俊貴)